社長のブログ

働くだけが人生ではないが、遊んでばかりいるのもどうかと思う・・・

必要保障額の算出

必要保障額とは、生命保険の死亡保険金額を決めるために、万一のことがあった場合、遺族にいくら残せば、路頭に迷うことな暮らしていけるか?
そのために生命保険でどの位の保障が必要となるのかを計算するためのツールを「必要保障額算出ツール」などと呼ばれている。
数年前に、当社も保険会社からの依頼で作成したことがあるが、まともやろうとすると、かなり複雑なシステムとなる。

個人的な意見だが、さまざまなデータを入力して、ヒアリングして、相当な時間をかけて、必要保障額を計算してみたら、とても支払うことができないような保険料だったりする場合もあった。生命保険は「保障や保障額を中心に組立てていくパターン」と「支払うことができる保険料を目安に組立てていくパターン」とに分けて考えることができる。

前々より、「必要保障額」なるものに、なんか違和感というか、ストーリー的にはライフイベントを中心とした将来設計なので異論はないが、しっくりこない。別の依頼を受けて、そのソフトを改変しているのだが、もう一度じっくり考えて見ると、「しっくりこない理由」が見えてきた。

簡単に言うと、30才代半ばの人が定年退職後のライフプランをどう考えますか?と言われても想像など付くわけがないし、多くのシミュレーションは物価の上昇率まで考慮して一定の金額に上昇していくように作られているのもあった。
ちょっと待った!!!
物価の上昇なんて何の根拠もないだろう?私がアメリカに留学した時は、空前の円高ブームで確か1ドル75円ぐらいまでいったと記憶している。そのおかげで当時女性に人気のあった、スベルトとMACのリップスティックの注文が日本から届き、商社でもない単なる学生が業者さながらせっせと買い入れ、日本に送っていたのを思い出す。
「もうこんな円高は来ない」というのがプラザ合意以降の既成概念であった。

さて本題に話を戻すと、将来に対してのイベントを考えることは必要なことであるが、それを金銭価値に換算して考えた場合、「リスク」を無視していいのか?ということである。ある計算式を使って計算してみると、1億円近い死亡保障が必要となった。当たり前であるが、30年後の5千万円と今の5千万千とが同じ価値で考えられている。現在価値という概念はどこにあるの?
生命保険料そのものが現在価値に置き直して、算出されているから良いんだ。という意見もあるかも知れないが、話の中心が全くことなる。保険料は30年後に1億円払うとしたら、現在価値に置き直して、月々の保険料を算出する。これはその通りである。

しかし、本当に1億円必要なのか?という問題をクリアしけないのが、必要保障額の問題で単に算数を使って計算すれば良いってものではない。
もっと幅があってしかるべきで、またライフプランナーも「もうこれで見直す必要がない完璧なプランを作りました。」などと言い切ってしまう人もいる。(という話をきいただけですが・・・)

結局、ライフプランを考える場合は、次回は5年後ぐらいですかね?5年に1回修正して考えて、50才過ぎごとに老後の事を含めて最終的な保険設計をしましょう。というのが正論だと思っている。保険の見直しではなく、ライフプランの見直しというのポイント。
企業の中期経営計画も大体5年ぐらい先をフォーキャストしている。投資の指標である国債も5年ものの金利をセキュリティーマーケットラインとして定めている。(こんなことを言うのは大学院のファイナンスの基礎的なお勉強の時間だけで、実際にはハードルレートという割引が企業で決定されており、そのレートをつかってNPVでプラスにならない案件はボツというのが多い。)

このような個人的な疑問を踏まえて、ヒアリングタイプのアバウトな必要保障額を算出するツールを作ってみた。もちろん、従来型の精緻に計算するパターンにプラスしての機能としてである。
ライフイベントなんて自分で勝手に決められるものではないし、「だいたいこの位は必要かもね」ぐらいの話で、議論したとこで結論も出ないので、「日本人らしく、みんなこの位の金額は考えていますね。」という客観的な情報を組み入れて、最終的なある一定の幅を持たせて、一緒に考えてもらう仕組みである。もう少しシミュレーション的な機能を考えると、「モンテカルロ法」を取り入れることができないかと検討しており、それぞれの変数となりうるイベントコストの幅とそれがどのような分布で発生するか、このあたりを考えないとモンテカルロ法もお遊びになりかねない。

だからといって、10年更新型の定期をセットにするというものでないことは付け加えておく。

すこし、違うアプローチで、すこし遊びがあって、その中で少しでも考えるヒントを与えることができるようなシミュレーションである。
果たして、これは日の目をみるのか・・・・少しだけ期待。

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